私はパワフルでもなくエネルギーに満ち溢れているタイプでもありませんが、
最近、不完全燃焼気味の（気持ちの）エネルギーを持て余しているような、やり残したことがいっぱいあるような中途半端さを感じることがあります。
コロナ禍の後だからそう思うのか。
私の人生の今の立ち位置がすでにそうなっているのでしょうか。
今回は自分のためにと意識して、2匹のペアのライオンを作りました。
この2匹はもう若くはない初老のペアのライオンです。
草原で穏やかに静かな風に吹かれて佇む2匹。
何を見つめているのか。
昔”風とライオン”という洋画があり、そのタイトルの響き、そこから広がるイメージが好きでした。
若く強いライオンも素敵ですが、今回は人生のピークタイムを過ぎた2匹のライオンの姿に、自分の心情を重ね合わせて作りました。
オスもメスもどちらも私の分身です。こんなふうに生きていけたらと言う思いを込めました。
ポーズと2匹の視線を決めるのに試行錯誤しましたが、後は流れるように出来上がっていきました。
2匹のライオンは、私が迷った時に決断を後押ししてくれる、励ましてくれる、勇気づけてくれる、手で触れれば温かいエネルギーをくれる、
そんな存在になるんじゃないかと予感しています。
いえ、そう期待しています。
あ、いわば私の応援団。
どの作品も思い入れがあり大事なものですが、このライオンたちは特別な存在になりそうです。
2023年
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