マスコットひよこを作りました。
3歳の女の子が手のひらにまるでヒヨコが載っているかのように、エアひよこを大事そうに撫でている様子が可愛らしくて、エアひよこではなく、羊毛フェルトのフワフワのひよこを載せてあげたくなりました。
お尻をついたひよこと立っているひよこ、どちらもリバース針を使用してフワフワ感を出しています。
起毛で柔らかく見えますが、実はカチカチに硬いのです。
先日アップした、赤ちゃんアヒルも同じようにリバース針を全身に使用しています。
リバース針というのはニードルの小さな溝の向きが普通の針とは反対になっている針で、突いてから引くときに繊維をひっかけて引き出すことができる針。
私はよく要所でリバース針を使用しており、この便利な針、誰が考えたのだろうと感心。
引き出したい繊維の土台部分はなかり硬く分厚めにフェルト化させておき、リバースニードルで繊維を引き出しフワフワにします。
するとうねうねチリチリした毛がたくさん出てきます。
十分にホワホワに引き出した後に、ブラシで流れを整え、ほしい長さにカットしたあとに、もう一度形のメリハリを出します。
今回は短めにカットして、少しだけフワ感を残しています。
羊毛フェルト作品は、触れると表面がフェルト化して繊維がへたり絡んだり、毛玉が出来たりしますが、経験上、なぜかリバース針仕上げで、短く毛足をカットする場合はそれが起きにくいようです。
3歳の子どもが思いっきり撫でても、ハードな使用に耐えられるでしょう。
リバース針は鳥の雛のフワフワ感を出すものに向いていますし、大きな短毛の動物にも使えます。
でも今回のように全身に使うことはあまりなく、
よく使うのは補助的に、例えばパーツや色の変わり目、つなぎ目をぼかす時、くっきりラインを消す時、少しだけ毛足が欲しい時、ピンポイントでフワっとさせたい時。
リバース針の便利さが発揮され、「リバース針さまさま」です。
2021年
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