羊毛フェルトの坂本龍馬、桜咲く京都木屋町を行く

”羊毛フェルトで坂本龍馬を作ろう” 

イメージに合う動物を探し、探しあぐねていたとき、たまたま見た和犬種の一覧に坂本龍馬のような犬がいました。
四国犬という初めて知る犬。 しこくいぬと読むそうです。 https://pin.it/74UB8h9 より 

和犬らしい良さが詰まっており、四国犬という名がほぼ土佐、しかも私が探すイメージの佇まいを持っていました。
この犬種の姿で作ろう。

この記事には私が昨年撮影した、京都の高瀬川等の桜の満開の画像に、私の羊毛の龍馬犬を合成した画像が多いです。お楽しみください。

坂本龍馬は歴史上の偉人というより、司馬遼太郎さんの小説『龍馬が行く』で深く発掘、脚色された魅力的な人物。

柔軟で客観的な思考とユニークな視点、広い視野を持ち、彼らの活躍が大政奉還と明治時代をもたらし、現代日本につながります。

小説の ”龍馬が行く” と、現存する立ち姿の写真と、龍馬らしい有名な下記の3つの逸話を参考にして作りました。

  •  龍馬は護身にピストルを持ち歩いていたが、後には「もう武力の時代ではない」と、着物のたもとに ”万国公法” という当時の海事の国際法の本を常に持ち歩いていた。(これは外せません!)
  •  服装に無頓着だったため、実姉が作ってくれた儀式用の紋付を普段着にし、それは色褪せていた。
  •  袴に皮のブーツを履いていた。

京都には龍馬の軌跡を辿る場所がいくつもあり、先斗町裏の高瀬川沿い木屋町には、旧土佐藩邸があったので、この辺りでは闊歩する龍馬が胸に浮かびます。

旧土佐藩邸跡にはその後、立誠小学校が建ち、現在はその小学校をリノベーションしたホテル、 ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC が建っています。

ザ・ゲートホテル京都高瀬川(旧土佐藩邸跡)
龍馬は藩邸帰りに、ぶらぶら花見をしたこともあった・・・はず      合成画像

重厚でモダン、小学校を改装したとは想像できないおしゃれで素敵なホテルです。

数年前、まだここに旧立誠小学校の建物が残っていた頃、私の羊毛フェルトの作品 ”蒼き狼” が京都国際映画祭のアートのコンテストで審査通過し、ここで展示された思い出があり、

そのご縁で、ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC の開業 には関心がありました。

旧土佐藩邸前(旧立誠小学校前) 現ザ・ゲートホテル京都高瀬川 by HULIC横玄関前。  合成

コロナ禍で隣県の京都に泊まりでくることが多くなり、このホテルにも数度泊まりました。

ホテル前にひっそりと残る ”土佐藩邸跡” の石碑に気がついたのは何度目の宿泊だったか。
ああ、そうだったのか。

そして高瀬川で考えにふけったこともあった・・・・はず   合成


未来への不透明感が払拭され、平和な世の中が来てほしいと潜在的に願っている中で、
ちょうど、京都の壬生や八木邸、島原の史跡などを巡り、このあたりは幕末の転換期に、龍馬や他の若者たちがエネルギッシュに生きて散った街だと感じ入っていた頃でした。

以前私の作品が入選展示された思い出のある、また今のお気に入りの場所が旧土佐藩邸跡だった。
この偶然により、自然と龍馬を作る流れになり、

元気のない現代に龍馬のような若者が登場し、新しい何か(本当に何でしょう?)を牽引し、世の中のムードや流れを変えてくれたら、と念じつつ”龍馬犬” を作りました。

怯まず何かを見つめている、遠いところにある何か。

同じ志を持つ人たちは似た夢を見ていたのでしょう。

でもこの記事を書いて気がつきました。

野球の大谷翔平選手や、同じFujii 姓つながりの歌手の藤井風さん、将棋の藤井聡太さんなど、
違う形で私たちを元気づけ牽引する若者たちが既に登場しているということを。

あ、そうかもしれません。
もう何かが始まっているのかもしれません。

夜には先斗町に繰り出したこともあった・・・・はず    合成画像

どんな形であれ、若者が活躍するのを応援する世の中であって欲しい。

それが未来を作るということですね。

一句  ” ゆらゆらと 龍馬を探す 高瀬川 ”
(季語なし・・・)

2023年

*全て私の撮影画像を使用しています。

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