羊毛フェルトのキツネとウサギを連れて、10月初旬の1週間、知床を中心に北海道の道東地方をレンタカーで旅行しました。
道東には何度か来ていますが、知床半島まで足を延ばすのは今回が初めて。
わずかに木々の葉が色づき始め、人も少なくいい時期でした。
動物や種のために手付かずのまま保護されている知床の自然の雄大さ、静寂さに圧倒されました。
エゾ鹿やキツネには何度も遭遇して喜んでいましたが、聞くところでは今や保護の結果、鹿は数が増えすぎて、(人間側から見た)鹿の害が問題になっているそうで・・・。
難しい問題ですね。
目には見えずとも、奥に潜む動物の気配や大自然の営みを想像し、
それは怖さとも少し似た感覚。
引きずり込まれるような感じもするし、寄せ付けてもらえないようでもあります。
どんより落ちる雲を見て、これから始まる北の厳しい冬に思いを馳せるのでした。
遠音別川では初めてシャケの遡上を見ました。
たまたま季節的にタイミングが合ったのです。
ウロウロして海から河口へ入るタイミングを図る無数のシャケと、いったん川に入ればひたすら遡るシャケ。
本能による営みとわかっていても、その生命力、神秘に胸を打たれ
”美味しくいただいています”と感謝せずにはいられない。
見惚れているだけではなく、背後にも注意して熊鈴を鳴らしていました。
しゃけはヒグマの好物ですものね。
この河口で拾ってきた素敵な流木を煮沸殺菌してスタンバイ。
どんな作品が作れるかな。
2024年
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