↑ ツノは仮置きで未完成のものです。
自分の資料のために、制作過程の画像を撮ろうと思っていても、製作に入ると撮影を忘れて次の作業に入ってしまいます。
今回は意識して途中経過を画像に収めました。
今回のアカシカred deerは日本のすらっとした鹿とは違い、アメリカやヨーロッパにいるどっしりとした大型の鹿です。その雄を作りました。
今回は特定のモデルはいないので、イメージに合うポーズや雰囲気のアカシカの画像、アカシカのいろんな角度からの画像、細かいパーツのアップ等の必要そうな参考資料を集め、PCとiPadに保存しておきます。
鹿の骨格の資料から、欲しい大きさに計算しなおした骨格図を書きます。
これに合わせてワイヤーで骨組みをして、綿と羊毛ワタワタでざっと大まかな肉付けをします。
ほとんどの場合、ワイヤーで組んだものよりも完成作品はもっと大きくなるので、骨組のサイズはそれを割り引いて小さめに作ります。
バランスを取るうちに足の長さは変わるかもしれないので、足のワイヤーは少し長めにしておきます。
(今回も作業中に予定より巨大になると予想されたので、途中で2/3の大きさで作り直したものが↑の図とベースです。)
資料を見ながら体を作っていきます。右へ頭をひねり、こちらを見つめるポーズで進めます。
たまにバランスとイメージを見るために、作業机以外の場所に置きます。
バランスがはっきり決まった辺りからは資料を参考に、顔作り⇔肉付け⇔植毛⇔肉を削ぐ⇔植毛⇔顔作り を行きつ戻りつしながら細かい造作を同時に整えていきます。
耳は身体と顔のバランスが決まったあたりで作ってつけます。
(今回の場合は違いますが、頭、顔の植毛がある場合は、後でカットで整えられるように耳は大きめに作ります。植毛で耳はだいぶ埋まりますから大きめに。)
仮目を自作の眼と入れ替えます。
(今回はたまたま眼の制作が後になり、入れ替えをしました。普段は仮眼は入れません)
ワイヤーと樹脂粘土で角を作ります。(乾燥に日数がかかります)
何度か塗り直し、削って、薄く水で溶いたニスで仕上げました。
ニスは照りを出すというよりも表面を保護する目的です。
角を仮付けをします。
いったんツノを取ってから、顔の細かい造作などの作り込みをします。
全体の仕上げをして、眼球にニスを塗り最後に角をしっかり設置します。
・・・・・こう書いてしまうとスムーズなようですが、羊毛フェルト経験者ならご存じの通り、実際は行きつ戻りつのやり直しが続く、亀の歩みの作業です。
完成品は近日中に”シカ”のカテゴリーの”アカシカ”にアップします。
2021年
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